DANCE HISTORY OF A MAN

0048_メンバーチェンジ

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Dance History Of A Man

Siva

WATARU邸に転がり込み、居酒屋のバイトを続けながら、毎日のように「CLUB HIP」のビデオ鑑賞。
その日によって人数が変わるのだが、同居人が男女合わせて5~6人。ホント不思議な生活だった・・・笑
1DKの部屋には多すぎる人数だが、皆で楽しく過ごしていた。
勿論、住人は皆クラブ好きのダンス好きで、週末は全員揃って渋谷S.I.JOEで遊んでいた。

 

そんなある日、ダンスチーム「JAZZ BOO」にとって最初の試練が訪れた

 

結成1ヶ月程で、初代リーダーの神谷氏と連絡が取れなくなったのだ。
まあ、アマチュアダンスチームでは良くある事だ。
ただの遊びの延長で踊っていた神谷氏にとっては、何の問題でも無い事だったろう。

 

しかし私にとっては違った。
特に何に出演するとかの、近々の目的があった訳ではないのだが、常に先に行きたいこの頃の私にとっては大問題だった。
練習もしたければ、何かと頼りになるはずの年上のメンバーがいなくなる。しかも、3人でのグループだったので、残されたのは私とササボーだけだ。
パフォーマンスをするチャンスがあっても、当時の私達には2人では難しい事が多すぎた。

 

前述したように、直ぐに何があると言うわけではなかったが、メンバーを補充する事を考えた。
相棒のササボーとあれやこれや相談し、やはり男性メンバーが最低でも1人は欲しいという結論に至った。

 

仲間の中で、何人か候補が上がった。
WATARUや、当時WATARU邸で同居していたコージにも相談したが、この時は諸々の事情で断た。

 

そんな中、WATARUに薦められて相談した人物が数日悩んだ後にメンバーとして正式に加入する事となった。
元々、以前の「DANCE DANCE DANCE」の特番には「COLORS」(だっけな?)というグループでWATARUや同居人のコージ等と一緒にコンテストに参加しており、私がエントリーした「DA DA」のチャンピオン大会では準グランプリに輝いた経歴を持つ人物。

 

SIVAである。
WATARUと同じ歳で私の3歳年上だ。

 

「COLORS」も実質上、活動はしていなく、彼自身も将来ダンサーとしてやって行く等とは考えてなかったようだが、ダンスが好きという気持ちは、私同様強く持っていた。
この彼は、「JAZZ BOO」解散まで私と共に踊り続ける事となる。

 

これと同時に、私がチームリーダーとなり2人を引っ張って行く事になった。
はっきり言って、当時ただのアマチュアダンスチームのリーダーなんて何でもない事だが、私には色々な使命感が芽生えた。
年上のメンバーの上に立つという事が私にそれを感じさせたのだろう。

 

ともあれ新メンバーが加入し、再び3人になり安心する事が出来た私は、今後の活動をどうして行けば、ダンス業界で伸し上がる事が出来るのかをより具体的に模索し始める。

SIVA

後のダンスチーム「JAZZ BOO」サブリーダー。
私がこのグループを続ける中、最も信頼できたメンバーである。
特にニュージャックスイングのグルーブは素晴らしい物を持っていたが、後にオールドスクールの楽しさにはまり、ロッキンやポップでも高いスキルを発揮。
徹底した努力家で、常に私に最も近い立場から刺激を与えてくれた人物である。
安定したダンススキルと、大人の雰囲気のキャラクターとルックスで、当時人気が高かった。
現在はダンサーとしての活動は行っていない。
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