DANCE HISTORY OF A MAN

0055_レギュラースタート

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Dance History Of A Man

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さて、「DANCE DANCE DANCE」がレギュラー番組としてスタートする最初の収録日が訪れた。
この日の収録は3本撮り。我々の出番は3本目。
1,2本目の収録は一般のスタジオ観覧者とスタジオに入り、番組を盛り上げる事となる。

 

「あのダンス番組がレギュラースタートするんだ・・・・」そう思いながら、スタジオの片隅に立っていた。
収録が始まった。良く知るダンサー達が次々に登場してくる。普段、クラブで遊んでいる時とは違う顔に見えた。

 

1回の収録につき4組のダンサー達が出てきてその中から週のチャンピオンを決めるというモノだ。
ウィークリーチャンピオンになれば、「DA DA」同様、チャンピオン大会に参加。そこから様々なチャンスを掴む事が出来る。このような構図になっていた。
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コンテストに参加するダンサー達が全て踊り終えると、一回CMを挟んだ後に「ダンスヒストリー」というコーナーがあった。
これは、ドン勝本氏が中心となって60年代から70年代のステップを紹介するモノで現在のダンスのルーツとなっているソウルダンスを丁寧にレクチャー、実演していた。
私にとっては知らない時代を知る事が出来る、恰好の教材となる。
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そして「ヒストリー」の後、対照的に現在のダンスを披露するという名目でSAM氏達のダンスショーが毎回行われた。
以前の特番までは「GQマシーン」であったが、この日よりチーム名が「MEGAMIX」と変わっていた。
そしてメンバーもJOE時代のBEAT氏に代わり、あの「ジプシー」のJUN氏が参加しているではないか!
これには驚いた。元々違うグループで活躍していた人達がこのように一緒に踊る事は、当時では珍しい事だった。
現在では、良くも悪くもユニットと称して、ジョイント活動が多く行われているが・・・。
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そして、彼らMEGAMIXのダンスはやはり圧巻!完成度の高さは勿論、エンタテインメント性もしっかりと意識したものだった。
その素晴らしいパフォーマンスに圧倒されているうちに、審査発表。こんな流れで一本分の収録は終わった。
たしか、この時は現在DJとして活躍中のKEN-BOが在籍していたNuts Boysがチャンピオンだった。
しばしの休憩を挟み二本目の収録スタート。
番組の流れは一本目と全く同じ。ダウンタウンの軽快な喋りから、ダンサー達のコンテストへと移る。
実はこの2本目の収録には、S.I.JOEの常連で、我々の仲間でもある女の子3人組がエントリーしていた。
当然大きな声を出し、応援。仲間がここで残れば、続く我々も勢いがつく。
そして、ヒストリー、MEGAMIXのショーと続き、審査発表。
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残念ながら我々の仲間の彼女達は、ウィークリーチャンピオンにはなれなかった。
そして、また休憩へ。
遂に我々「JAZZ BOO」の出演の回がやってきた。

DANCE DANCE DANCE

1990年~1991年 フジテレビ系にて放送
2度の深夜枠での特番後、同じ深夜枠でレギュラー化されたダンス番組。
初代の司会はダウンタウン。二代目が大沢樹生とヒロコ・グレース。
レギュラーダンサーはMEGAMIX。MEGAMIXも数回のメンバーチェンジを繰り返す。
初代メンバーはSAM、OZ、JUN、CHIHARU、HIROKO(石川浩子)、KAORU(原田薫)だった。<各敬称略>
この番組より、ダンス業界に多大な影響を与えるダンサーやキャラクターが誕生し、現在でもこの番組出身の多くのダンサー達が一線で活躍中である。
私が当時、何よりも影響を受け、参考にし、そして様々な形で携わった番組である。
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