DANCE HISTORY OF A MAN

0063_南流石

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Dance History Of A Man
我々JAZZ BOOは、下っ端ダンスチームにも関わらず、幸運にもショーや練習で忙しい毎日を送っていた。
そんな中、又しても私のダンス人生に大きな影響を与える幾つかの出会いを果たす事になる。

 

当時、どんなに忙しくなっても以前出演したフジテレビ「DANCE DANCE DANCE」の収録には、欠かさず足を運んでいた。
ある時、収録の合間に局の廊下で番組レギュラーの審査員として出演中の人物とすれ違った。

 

私はその時何を思ったか、それまで言葉を交わした事も無いその人物を呼び止めた。

 

南流石氏である。

 

彼女は当時、「鉄骨飲料」のCM振付で大ブレイクし、月間何十本ものCMを手掛ける業界きっての超大物振付師だ。

 

私は自分の存在をアピールしたかったのだろう(笑)・・・とにかく挨拶をした。
一回目の収録出演をした事など、自分の事を精一杯説明。
やはり、初回の収録の印象は強かったらしく、彼女はしっかりと私の事を覚えてくれていた。
その後、気さくな彼女と数分立ち話をして、何やら盛り上がった覚えがある。内容はさっぱりだが・・・。

 

収録終了後、なんと彼女が私の元に寄ってきて、今度は彼女から話しかけてきた。
ダンスコンテスト出場の誘いだった。
どうやら彼女が審査員として関わるダンスコンテストが近々あるらしいのだが、告知が行き届いてなく出場者が不足しているという。
何事にも精力的だった私は、この話を受けすぐに準備にかかった。

 

コンテストの主催はメンズファッションメーカーの「Taka-Q」。
他の出場者や審査員の情報などは一切無かった。
場所も覚えていない・・・笑

 

とにかく、営業とはいえ数々のダンスショーをこなしていた自分達は多少なりとも自信はあった。
しかし、万全を規すために臨時に女性メンバーを1人補強した。
当時、JOEで知り合ったダンサーの1人、AKARIだ。
そしてこの頃、ショータイムで踊りまくっていたパッケージをコンテスト仕様に時間を短くしたマイナーチェンジを用意して本番に臨む事にした。

南流石(みなみさすが)

Sasuga日本振付業界の大御所。
オリジナリティ溢れる個性的なダンスと世界観で、当時から多数のアーティストのコンサートやPVの振付や、ダンサーとして出演。
テレビCM業界でも、そのオリジナルの踊りが注目を浴び、振付師として300本以上もの作品に参加、数々の賞を受賞。
現在もあらゆるジャンルのコンサート、PV、CM、舞台、ファッションショー等で、振付演出、ビジュアルプロデューサーとして活躍中。ちなみにヒップホップ業界とは畑違い。
クリエーターチーム「流石組」主宰。

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