DANCE HISTORY OF A MAN

0026_踊る為に?遊ぶ為に?

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Dance History Of A Man
DJとのコネクションも出来て、高校生でありながら夜8時から朝5時まで踊り続ける週末が続いた。
コレだけ踊れば汗ダクになる訳で・・・着替えなんかは必需品だった。
そう、ディスコに着替え持参で行くほどの踊りバカだった(笑)

 

週一回とはいえ、コレだけの時間店内に居続ければ軽く常連扱いになる。従業員達とも顔見知りが出来た。
従業員達と友達になる事も、こういう場所で遊ぶ若い私達には重要な事だった。

 

当時のディスコには良く警察が入った。(現在のクラブもなのかな?)
IDチェックなどというシステムもなく、我々の様な多くの未成年が入店していた為に警察が補導の為に店内に入る訳だ。
ある時は、私服警官が数人・・・警官と悟られないように店内の様子をしばらく見て、子供っぽい連中を連行して行く。
ある時は、音楽が止まって店内の照明もつき、数十人の警官隊が雪崩れ込む。一斉検挙だ。
(このパターンは大体深夜3時くらいが多かった。)

 

しかし、私は全て上手く切り抜けていた。

 

従業員と知り合うことにより、ある程度の情報が入る。「他店舗に警察が入った」などの情報が多少なりとも舞い込むモノなのだ。
従業員に助けられて裏に隠れた事もあった。

 

更に年上の常連仲間に助けられたりと、運が良かった。

 

そして私達の対策としては、「大人に見られるためのおしゃれをする」だった(笑)
安いビジネススーツを購入し、社会人に成りすまして遊びに行く事も良くあった。
(まあ、高校生がそんな格好しても大体はバレると思うが・・・笑)

 

勿論生年月日と干支は21歳のデータで頭にインプット!
警官に質問されても即座に答えて「童顔なんで、良く聞かれます。」コレで切り抜けた。笑

 

悪い事をしているのは自分でも判っていたが、踊れなくなる事がガマンできなかった。
警察に厄介になるようなドジを踏まなければ、何の問題もなく踊る事が出来るわけだから、その為の準備は十分過ぎるほどしたものだ。

 

こうやって、夜の遊び方や従業員、常連客達との上手い付き合い方を覚えて音楽と踊る為の場所を確保していった。

 

そんなある日、原宿で一緒に踊っていたWAKAを店内で発見!
ストリートを去った、あの日以来の再会であった。といっても1年ぶりくらいだが。
この時彼は、既にDJとしての活動にシフトしていた。何を話したかは覚えていないが、とにかく嬉しかった。

 

しかし、これ以降数年、またお互いに顔を見なくなる・・・。

 

変な仲だ・・・笑
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