DANCE HISTORY OF A MAN

0039_DA DA優勝

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Dance History Of A Man
Groovin' scene DA DA title
イベントの翌日から、EIJI氏の言葉により改めて自分は何をしようとしているのかを考える事が出来るようになった。
何に対してもハンパな自分でも、「ダンスが好き」という気持ちは本気だと信じたかった。
だからと言って、何を始めるわけでもなく、只々EIJI氏の言葉に対しての悔しさが増すだけであった。
(ここがダメなところなんだけど・・・)

 

数日後、5月5日こどもの日、ダンス仲間達と「DA DA」の収録に行く日が来た。
出口が見えないまま、悶々としている自分の逃げ道でもあった。

 

この頃、番組名は「Groovin’ SCENE DA DA」と変わっていた。
収録現場も麻布のマハラジャから新橋の「THE EARTH」に移り、番組人気によって集まる人数も数百人に増していた。

DA DA 01

我々が集まっての番組参加も数回目で、既に仲間の何人かはチャンピオンに選ばれていた。
自分が選ばれず、仲間達がチャンピオンになって行く様を見て、悔しくもあったが嬉しくもあり、複雑な気持ちが混在していた。
しかし、この日は同じダンスに興味を持つ仲間と居れる事だけで楽しかった。
余計な事を考える事もなく、バカをやっていた。
番組の収録が始まり、数百人が一斉に踊りだす。人数がしぼられて、次のステージへ・・・
いつもならここで、私は落選という形になっているのだが、この時は次のステップへ。
「あれ?」と思いながら、また次へと選ばれ続けた。
夢中になって踊っているうちに、気が付いたら5,6人の最終選考のメンバーに残っていた。
初めて来たチャンス。自分のダンスをTVで披露する機会などありえなかった時代、唯一のチャンスだ!
いつもTVで見ていたラインダンスの中央を踊る。
今考えると笑ってしまうが、当時の私にとっては夢のような事だった。
その時どんなダンスをしたのかは、はっきり覚えていない。先日機会があって十数年ぶりに当時の映像を見た。
とんでもなくカッコ悪いことになっていた。(笑)

dada_06

とにかく、緊張しながら夢中で踊ったその時間は過ぎた。
一緒にここまで残っていた仲間があと2人いた。通称栗ちゃんとエミコだ。
彼らとドキドキしながらステージ上で発表を待つ。
ついに結果発表!
RIKACOさんが、ステージに登場し、落選した参加者数百人を煽る。
会場のボルテージが一気に上がった瞬間、彼女の口から出た言葉。
「チャンピオンは全員!!」
一瞬理解出来なかったが、最終ステージまで残った全員がこの週のチャンピオンになったらしい。
そう、チャンピオンになってしまった。
当時は、選考に悩んだり、面倒臭い時にはしばしばこの様な事があった。
ともあれ、チャンピオンになった。ステージ上の仲間2人と抱き合って喜び、ステージ下では、他の仲間達が歓声を上げていた。
つい先日、先輩にイタイ言葉を投げ付けられ、この日無心でダンスを楽しんだ私に、何かの転機が来た様に思えた。
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