DANCE HISTORY OF A MAN

0008_バレた!!

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Dance History Of A Man

自分がこれまで隠れて練習した、いわゆる影練(かげれん)の成果を披露する。

誰に教わった訳ではなく、自分のセンスでチョイスした動きを自分で表現する。
イケてるのか、イケていないのか・・・、自分の目と記憶は間違っていないのか・・・、
これはチョットした賭けである。

サークルを作るメンバーの顔色を伺いながら、踊り始めた。

他のメンバーが踊る時と同じ様な皆の反応・・・。
特に歓声が上がったりする訳ではないが、どうやらバレてないようだ!
心の中でしっかりガッツポーズ!!

この時代は、基本のダンスの動きも数限られていた為、人真似と判断する事も難しい。
似た動きをしたら全て真似となってしまうからだ。

前に、「真似をするな」と言われたのは、明らかに本人の前で練習をしてバレバレだった為だ。

この調子で、この後何度かサークルに出て行く。
目立ちたくて仕方のない当時の自分には、この何度も出れる喜びが大きいものだった。

しかし、ココでまた問題が起こる。

「俺の動きじゃん!!」と、言われた・・・。メンバーの中の1人が、盗んだ動きを指摘してきた。
彼から盗んだ動きは基本ムーブを彼なりにアレンジした、メンバー間でも有名なスタイルのダンスだった為、
あっさりバレたのだ・・・。

「チョイス間違えた~!」(・・・汗)

この時は必死に「違う」と言い訳。タマタマこうなったのだと・・・。
しかし、その場にいた誰もがパクったと思っていた事は間違いなかった。
やっぱり、そんなに甘くは行かないモノだ。

・・・さて、更なる対策、方法を考えなければ。