DANCE HISTORY OF A MAN

0075_深夜練

  • LINEで送る
Dance History Of A Man
lou_01
新年早々、先輩方のリハーサルに混ざって刺激的な体験が出来た。

 

そして丁度この頃より、我々JAZZ BOOはスタジオ・ルゥにて、深夜の時間帯での練習を始めていた。
いわゆる深夜練ってヤツだ。

 

当時は我々のような若手新進ダンサーが、深夜帯でスタジオを借りる事は、信用問題もあって難しい事だった。
更に若い我々には、料金の高いスタジオを借りて行く事は大変な事。(当時の相場は一時間5,000円)

 

しかし、以前紹介したスタジオ・ルゥは、我々が南流石氏の知人という事で快く使用を承諾してくれたのだ。
しかも、料金もリーズナブル。
深夜練を始めた頃は21時から翌日の5時までのレンタル。これで料金は15,000円弱!(当時はコレで充分安かった)
この金額を参加した人数で割って支払うという方法だった。

 

ココでの深夜練はこの後一年チョット続ける事となる。
実に色々な人達が出入りして、お互いを刺激し合う場所となって行くのである。
(その辺の話は後々ゆっくりと・・・笑)

 

で早速、時間を沢山使えて、環境が整っている深夜練で、先日の振付を練習する私。
フジテレビのリハーサルでの先輩方の動きを思い出しながら、一つ一つの動きを再現していった。
中学生の頃ストリートで他人の技を盗んで、こっそりと一人で練習していた頃を思い出す・・・笑

 

あーでもない、こーでもないと思いながら練習していると、他のメンバー達が寄って来た。
「この前、SAMさんトコ行って来たんだろ?」
「そん時の振り教えてよ!」
私は、まだ教えるだけ習得はしていないと説明をしたが、
「いや、何も知らない俺達よりはマシなはずだから、現時点での理解してる事で良いから教えて!」
「で、皆で研究すれば一人より早いでしょ。」

 

ああ、仲間って良いな~・・・つくづく思う(笑)

 

振付の順番は憶えていた。
とりあえず、仲間達に振り写しをして、お互いに持っている情報を照らし合わせながら、細かくチェックをして踊り続ける・・・。

 

しかし、どう動いても先輩達の姿には程遠い・・・。

 

この時の振付はロッキンであった。
当時、我々が改めて興味深々になっていたジャンルの一つ。

 

振付の最後にヒントが隠されていた。
なんでもない動きの中に、例のウォーターゲートアップの秘密があったのだ。

 

この「ウォーターゲートアップ」、ロッキンやソウルダンスを踊るのには欠かせないリズムの取り方。
この基本をマスターしない限り、先輩達と同じような動きなど出来るはずもない。
今となっては、当たり前の事と理解しているが、当時は手探りでの練習。
このヒントを見つけた時の我々の喜びようと言ったら・・・・もう歓喜(笑)

 

一つ一つの動きを噛み砕いて理解しようとすれば、思わぬ所に大きなヒントが落ちているモノだ!

 

とにかくメンバー全員で、この動きをマスターすべく練習を重ねた。

 

  • LINEで送る